・作品について
大阪美術専門学校デジタルデザインコースにて、卒業制作として制作した作品が「デジタルの輪郭」になります。一年間の授業の前期で論文を書いて後、後期の時間で制作を行いました。作品について詳細をここに記録しておきます。
卒業研究内容

前期授業では卒業研究として論文を書き、「デジタルを三次元上で表現する意義とは」という題で研究しました。
まず前期で卒業制作をどうするか考えた際、最後はデジタルデザインコースらしく、デジタルデザインというものに向き合った内容にしたいというのが始まりでした。
テーマを考えていく内に、昨今様々なメディアや作品をデジタルで表現することが主流となる中で、デジタルもアナログと同じように3次元的なものとして扱えないのだろうかという疑問が湧いてきます。
ここでいうアナログとは立体的なもの、現実に触れたり動かせる3次元的なものの総称としています。
データのやり取りで完結するデジタルを3次元に拡張することは出来ないか?
そうする事でデジタルはもっと幅を広げた概念として進化出来るのではないか?
そうしたことから論文の内容は決まり、私の卒業制作の方向性が見えてきました。
卒業制作品


論文でデジタル三次元化の実例として3Dプリンターとプロジェクションマッピングに触れました。
3Dプリンターはデジタル上のCGデータを現実に出力して立体化する技術、プロジェクションマッピングは映像を現実の物体に投影する映像表現の手法、この二つを組み合わせて今回卒業制作を行いました。
何故この2つなのかというと、学校にプリンターやプロジェクター等の機材がある事が一番の理由でした。
どちらも授業で扱う機会があるものであり、それに詳しい先生からの助言も得られると思いました。
そして学校の機材をお借りして使えるなら十分実現可能性が高くなると判断し、自分の卒業制作を今回このような形で制作していきました。

では具体的にどういったものか?
これは二年生のCGの授業で課題として制作したものです。
CGで自分の部屋を作るという課題内容で、試行錯誤しながら作った結果、ファンシーな世界観の部屋が出来ました。
あまりリアルな物体を作るのが難しかったのですが、自分の出来る範囲でなら空想上の部屋は作れそうと思い、簡単な形のモデルを作っていった結果このようになりました…
ご覧の通り夜空をイメージした世界観で、雲や星が浮かび、月に可愛いうさぎもいますね。
この作品は授業の課題として作ったこの画像の物以上の情報はなく、完全に二年生の授業が終わった段階で完結していたものでした。
この作品をベースとし、立体化、投影と組み合わせたものが今回の私の卒業制作になります。
デジタルの三次元化という内容に則して自身で制作を行おうと考えた際、デジタルの幅を広げるという話をした以上は、既存の物を使うのが適切であると考えました。
そこで選んだのがこのCGの作品だったという事です。
この作品は完結していると述べましたが、苦手なCGで試行錯誤しながら作ったため、自分の頭の中ではもっと動きや色のイメージがついているものでもありました。
それを改めて実現・拡張するという意味でもこの作品が適任だったと思います。
既存の物を使うことが適任というのは正しくテーマに則っていると感じての判断ですが、もう一つ理由としては一からベースとなるCGを作る手間を省きたかったということもあります。
実際の制作期間は半年ほどしかありません。
限られた時間で出来る限り実現しやすそうなものを作ろうと思えば、やはり既にあるものを使うのがベターだと思いました。
かくして私の卒業制作がスタートしていきました…
制作は手間を省くと言いながらもやはり難航しました。
その記録についてはこちらから制作過程をご覧ください。
ギャラリー
製作中の写真











